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臨床的孤発症群(CIS)って何?ポイントをすぐ掴もう

突然の視力低下やしびれ、足のだるさ…そんな症状が一度だけ出たことがある人、もしかしたら「臨床的孤発症候群(CIS)」かもしれません。CISは、まだ多発性硬化症(MS)に確定していないけど、神経系に炎症が起きたサインです。放っておくとMSになるリスクがあるので、早めにチェックすることが大事です。

症状と見逃しがちサイン

代表的な症状は目のかすみや視野が欠ける「視神経炎」、手足のしびれや筋力低下、体の一部が急に動かしにくくなる「感覚障害」などです。症状は数日で回復することもあるので、軽く流しがち。特に若い世代は「疲れ」や「ストレス」のせいだと思いがちですが、2回以上同じ部位に症状が出たら要注意です。

診断と治療のポイント

まずは神経内科で詳細な問診と神経学的検査を受けます。MRIが決定的で、白質の斑点が見つかればCISと診断されやすいです。血液検査で炎症マーカーや抗体も確認し、他の疾患と区別します。

治療は「早期治療」が鍵。ステロイドパルス療法で炎症を抑えることが一般的です。その後、MSへの進行リスクが高いと判断されたら、βインターフェロンやジメチルフマル酸などの免疫調整薬を使うケースが増えています。副作用が心配な方は、医師とリスクとベネフィットをしっかり話し合いましょう。

生活面では、喫煙をやめる、ビタミンDをしっかり摂る、定期的な有酸素運動を取り入れると免疫バランスが整いやすくなります。ストレスが症状を悪化させることもあるので、リラックスできる趣味や睡眠管理も忘れずに。

まとめると、CISは「まだMSではない」けど放置するとリスクが上がる状態です。症状が出たらすぐに神経内科へ、MRIで確認し、必要なら早めの治療と生活改善を始めることがベストです。自分の体のサインに敏感になるだけで、将来の健康を守れるかもしれません。

CIS(臨床的孤発症候群)における神経心理学的検査の役割:早期発見と予後予測の実践ガイド
中原 美紗

中原 美紗

CIS(臨床的孤発症候群)における神経心理学的検査の役割:早期発見と予後予測の実践ガイド

CISでの認知変化は早期から起こりやすい。神経心理学的検査の使い方、推奨テスト、解釈、実装のコツ、予後予測や治療判断への活かし方を実務目線で解説。

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