前立腺が大きくなると、膀胱や尿道に圧がかかってトイレに行く回数が増えたり、尿が出にくくなったりします。年齢とともに起きやすいので、気になる人は早めにチェックしてみましょう。
代表的な症状は「頻尿」「残尿感」「尿が細くなる」「夜間頻尿」です。特に夜に何度もトイレに起きると睡眠不足になりやすく、日中の活力が下がります。症状が軽いときは自分で様子を見るのもOKですが、2回以上同じ夜に起きたら医師に相談すると安心です。
診断は問診と直腸診が基本です。医師が指で前立腺の大きさや硬さを確かめます。その後、血液検査でPSA(前立腺特異抗原)数値を測ったり、超音波で内部を観察します。必要に応じて尿流測定や残尿量チェックも行います。
検査は痛くないので、怖がらずに受けてください。結果が出たら、症状の程度に合わせた治療プランが提案されます。
薬は大きく分けて「α遮断薬」と「5α還元酵素阻害薬」の2種類があります。α遮断薬は尿道の筋肉を緩めて排尿を楽にし、症状がすぐに改善します。代表的なのはタムスロシンやシロドシンです。
5α還元酵素阻害薬は前立腺そのものの大きさを縮小させます。効果が出るまでに数か月かかりますが、長期的に症状が安定しやすいです。デュタステリド(商品名アボダート)やフィナステリドが代表例です。
医師は症状の重さや年齢、他の持病を考慮して薬を組み合わせることもあります。副作用が気になる場合は遠慮なく相談しましょう。
薬が効かない、または重い残尿感が続く場合は手術が検討されます。最も一般的なのは経尿道的前立腺切除術(TURP)で、内視鏡を使って余分な組織を取り除きます。近年はレーザーを使った方法も普及しており、出血が少ないのが特徴です。
手術は入院が必要ですが、術後すぐに尿の流れが改善するケースが多いです。手術のリスクや回復期間は医師としっかり話し合って決めましょう。
食事はカフェインやアルコールを控えめに。刺激物が膀胱を刺激して頻尿を悪化させます。水分は一度にたくさん飲むより、少量をこまめに摂る方が膀胱への負担が軽くなります。
適度な運動も効果的です。ウォーキングや軽いジョギングで血流が良くなり、前立腺の肥大を抑えると言われています。体重が増えると症状が悪化しやすいので、BMI管理も忘れずに。
トイレは我慢せず、我慢しすぎると膀胱が伸びて逆に症状が悪くなります。急に我慢できなくなったら、すぐにトイレに行く習慣をつけましょう。
前立腺肥大症は年齢とともに起きやすいけど、症状が軽いうちに対策すれば生活の質は大きく変わります。まずは症状を把握し、医師と相談しながら薬や手術、生活改善を組み合わせてみてください。自分に合った方法で快適な毎日を取り戻しましょう。
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