ヒゼンダニ治療の基本と最新情報 – 今すぐできる対策と薬の選び方
ヒゼンダニが原因のかゆみや鼻水、喘息は、ちょっとした掃除で改善できることが多いんです。まずは自分がどんな症状で困っているか、簡単にチェックしてみましょう。目がかすむ、寝汗が多い、朝起きたときに喉がイガイガするといったサインは、ヒゼンダニが関わっている可能性があります。
ヒゼンダニが引き起こす症状と診断のコツ
ヒゼンダニは布団やカーペット、カーテンに潜んでいます。皮膚に赤いブツブツができる「アトピー性皮膚炎」や、鼻づまり・くしゃみが続く「アレルギー性鼻炎」の原因になることが多いです。診断は、皮膚科や耳鼻科で「ダニアレルギー検査（血液検査や皮膚プリックテスト）」を受けると確実です。検査結果が出れば、医師と一緒に治療プランを立てましょう。
自己判断で市販の抗ヒスタミン薬を飲む前に、まずはダニの量を減らすことが大事です。布団は毎朝干す、シーツは週に1回は高温洗濯、掃除機はHEPAフィルター付きのものを使うと効果的です。これだけでも症状が軽くなるケースが結構あります。
効果的な治療法と生活対策
治療薬は大きく分けて３つあります。
- 抗ヒスタミン薬：かゆみや鼻水を抑える。市販でも処方でも、眠くなるタイプと眠くならないタイプがあるので、自分の生活リズムに合わせて選びましょう。
- ステロイド軟膏：皮膚の炎症が強いときに使用。医師の指示通りに薄く塗って、長期間の使用は避けます。
- 免疫療法（アレルゲン注射）：重度のアレルギーの場合、根本的に体の反応を変える治療です。数か月から数年かけて効果が出ます。
薬だけに頼らず、毎日の生活に取り入れられる対策を続けることが最も重要です。
まずは寝具のダニ除去。布団は7日間以上、直射日光の下で乾かすか、低温でもOKな布団乾燥機を使います。枕カバーはダニ対策用（ミクロファイバー）に変えると、ダニの繁殖を抑えやすいです。
次に部屋の掃除。床は毎日モップか掃除機で拭き、特にベッド周りは念入りに。カーペットは定期的にスチームクリーナーで熱処理すると、ダニは死滅します。家具の裏や壁際は見落としがちなので、長い柄のブラシで埃を払うと効果的です。
最後に湿度管理。ヒゼンダニは湿度が50％以上で繁殖しやすいので、除湿器やエアコンで湿度を40～50％に保ちましょう。加湿が必要な季節は、部屋全体ではなく、寝る場所だけに加湿器を置くと過剰な湿度を防げます。
これらの対策を組み合わせれば、薬の使用量も減らせますし、症状の再発も防げます。もし症状が改善しない場合は、皮膚科・耳鼻科へ再度相談し、薬の種類や量を見直してもらいましょう。
ヒゼンダニ治療は「薬＋生活改善」のハイブリッドがベストです。まずは自分にできる掃除と湿度管理から始めて、必要に応じて医師に相談すれば、快適な毎日が取り戻せます。
志保 野口
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