認可ジェネリックと通常ジェネリック、どう違うの?
薬の費用を抑えたいとき、ジェネリック医薬品を選ぶのは自然な選択です。でも、認可ジェネリックと通常ジェネリックの違いを知っていますか?両方ともブランド薬より安いのに、なぜ片方はもう片方より高くて、しかも効果が違うと感じる人がいるのでしょうか?
認可ジェネリックは、ブランド薬と同じ工場で、同じ原料と配合で作られた薬です。ラベルだけがブランド名から変わっているだけで、中身はまったく同じ。たとえば、Celebrex(セレコクシブ)の認可ジェネリックは、メーカーがそのまま出しているもので、乳糖、マンニトール、ポビドンといった添加物までまったく同じです。
一方、通常のジェネリックは、同じ有効成分(例:セレコクシブ)は含まれていますが、添加物は違っていてもOK。アメリカ食品医薬品局(FDA)は、通常ジェネリックがブランド薬と「生体内で同じように吸収される」ことさえ証明すれば承認します。この基準は、血中濃度が80~125%の範囲内であれば問題ないとされています。つまり、最大で25%の吸収差が許されているんです。
なぜ添加物の違いが問題になるの?
添加物は薬の効き目に影響しない、とFDAは言います。でも、実際にはそうじゃないケースがたくさんあります。
てんかんの薬、ラモトリジン(ラミクタール)はその代表例です。ある患者がブランド薬から通常ジェネリックに切り替えた直後、2週間で2回の発作が起きました。その後、認可ジェネリックに戻したら、18ヶ月間、まったく発作が起きませんでした。これは単なる偶然ではありません。アメリカ神経学会は2018年、ラモトリジンのような「治療指数が狭い薬」では、添加物の違いが効果や副作用に影響する可能性があるとして、自動的なジェネリック置換を避けるよう警告しています。
甲状腺ホルモン薬、免疫抑制剤、ワルファリンなども同じです。これらの薬は、血中の濃度が少し変わっただけで、効果が急に落ちたり、逆に過剰になって危険な状態になることがあります。だから、添加物の違いが「ちょっとした違い」で済まないんです。
コストの差はどれくらい?
認可ジェネリックは、ブランド薬より10~30%安いですが、通常ジェネリックより5~15%高いのが普通です。
たとえば、コンサータ(メチルフェニデート)のケースを見てみましょう:
- ブランド薬:30日分で210ドル
- 認可ジェネリック:185ドル
- 通常ジェネリック:165ドル
1ヶ月で20ドルの差。年間で240ドルの違いです。でも、もし薬の切り替えで発作が起きたら、救急車を呼ぶコストや入院費は、その何倍にもなります。
2023年のGoodRxの調査では、通常ジェネリックに切り替えた人の18.7%が「効果が落ちた」「副作用が出た」「胃の不快感が増えた」と報告しています。一方、認可ジェネリックに切り替えた人のその割合は6.2%にすぎませんでした。つまり、通常ジェネリックでは5人に1人が何かしらの問題を経験しているんです。
患者の声:実際の体験は?
Redditのr/Pharmacyでは、認可ジェネリックと通常ジェネリックの違いについて、多くの患者が自分の体験を語っています。
ある高血圧の患者はこう言っています:
「ブランドのリシノプリルから通常ジェネリックに切り替えたけど、血圧がむしろ良くなった。月に400ドルも節約できたし、副作用は一切なかった。」
一方、てんかんの患者はこう言います:
「ブランドから通常ジェネリックに変えたら、2週間で2回発作。認可ジェネリックに戻したら、18ヶ月、まったく問題なし。」
どちらも本当の話です。つまり、薬の切り替えは「全員に同じ答え」がないということです。
薬剤師に何を聞けばいい?
薬局で薬を受け取るとき、あなたは「これは認可ジェネリック?」と聞けますか?
2021年の調査では、薬局の患者の47%が、自分の薬が「認可ジェネリック」か「通常ジェネリック」か、ラベルを見てもわかりませんでした。ラベルには「ジェネリック」としか書かれていないからです。
ではどうすればいい?
- 処方箋の「NDC番号」(国家薬品コード)を薬剤師に聞いてください。
- ブランド薬のNDC番号と、ジェネリックのNDC番号を比べてください。
- 同じメーカーの番号なら、それは認可ジェネリックです。
たとえば、ブランド薬のNDCが「00001-234-56」で、ジェネリックも同じなら、それはブランドの工場で作られた認可ジェネリックです。番号が違うなら、通常ジェネリックです。
「NDC番号が何?」って聞かれたら、薬剤師も戸惑うかもしれません。でも、それはあなたが正しい質問をしている証拠です。
どんな薬なら認可ジェネリックがおすすめ?
すべての薬で認可ジェネリックをおすすめするわけではありません。でも、以下の薬では、認可ジェネリックを選ぶ価値がとても高いです:
- てんかんの薬(ラモトリジン、フェニトインなど)
- 甲状腺ホルモン(レボチロキシン)
- 免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス)
- 血液凝固阻止剤(ワルファリン)
- 心不全の薬(ジゴキシン)
- 一部の抗うつ薬や精神安定剤
これらの薬は、血中濃度のわずかな変化で効果や副作用が大きく変わる「治療指数が狭い薬」です。FDAも、こうした薬のジェネリックには特別な注意を促しています。
一方、コレステロールを下げるスタチン薬や、高血圧のACE阻害薬は、通常ジェネリックでも問題なく使えます。98%以上の患者が問題なく切り替えられています。
保険とコストの現実
アメリカのメディケアや保険会社は、通常ジェネリックを推奨します。なぜなら、最も安いからです。認可ジェネリックは、保険適用外になることも少なくありません。
でも、2022年の連邦法で、メディケアPart Dの保険プランは、認可ジェネリックの存在を患者に伝える義務が生まれました。2024年からは、FDAも認可ジェネリックのラベルに「認可ジェネリック」と明記するよう求めています。
つまり、これからは「認可ジェネリック」が、もっとわかりやすくなるんです。保険がカバーしない場合でも、1ヶ月20ドルの差を払ってでも、安全を選びたいなら、それは正当な選択です。
どうすれば正しい選択ができる?
薬の切り替えで失敗しないための、たった3つのステップ:
- 薬の種類を確認:てんかん、甲状腺、免疫抑制剤なら、認可ジェネリックを優先。
- NDC番号を聞く:薬局で「このジェネリックはブランドと同じメーカーですか?」と聞く。
- 体の反応を記録:切り替えた後、1~2週間は体調をメモ。効果が落ちた?眠気が増えた?胃が痛い?すぐに医師に伝えてください。
薬は「安いからOK」ではありません。あなたの体に合うかどうかが、一番大事です。
認可ジェネリックは将来、増える?
2023年現在、アメリカで出ているジェネリックのうち、認可ジェネリックはたった8%です。でも、その割合は増えています。
ブランドメーカーは、特許が切れたあと、認可ジェネリックを出して、市場を守ろうとしています。2022~2023年には、吸入器やクリームのような複雑な薬の認可ジェネリックが、過去5年分より多く出ています。
Evaluate Pharmaの予測では、2028年までに認可ジェネリックはジェネリック全体の12~15%を占めるようになります。特に、高価な専門薬では、その価値がますます高まるでしょう。
でも、コストがすべてを決める今の医療システムでは、認可ジェネリックが「普通」になるのは難しいかもしれません。だからこそ、あなたが選ぶことが、自分の健康を守る第一歩になるんです。
認可ジェネリックと通常ジェネリック、どちらが安全ですか?
認可ジェネリックは、ブランド薬と同じ成分・配合・製造工場で作られているため、通常ジェネリックよりも安全性が高いと言えます。特にてんかんや甲状腺の薬のように、血中の濃度が少し変わっただけで効果や副作用が大きく変わる薬では、添加物の違いが問題になることがあります。通常ジェネリックはFDAの基準を満たせば承認されますが、認可ジェネリックは「まったく同じもの」なので、切り替え時のリスクが最小限です。
認可ジェネリックは保険でカバーされますか?
保険によって異なりますが、多くの保険は通常ジェネリックを優先し、認可ジェネリックはカバーしないことがあります。2022年の連邦法で、メディケアPart Dは患者に認可ジェネリックの存在を伝える義務が生まれ、2024年からはラベルにも明記されるようになります。保険がカバーしない場合でも、薬の効果や副作用のリスクを考えると、自己負担を少し増やして認可ジェネリックを選ぶ価値は十分にあります。
ジェネリックに切り替えたあと、体に変化があったらどうすればいい?
すぐに医師に連絡してください。効果が落ちた、副作用が現れた、眠気や胃の不快感が増えたなど、どんな小さな変化でも記録して伝えることが大切です。薬の切り替えは、体が慣れるまでに1~2週間かかりますが、2週間以上経っても改善しないなら、認可ジェネリックや元のブランド薬に戻す選択肢を医師と相談しましょう。
NDC番号とは何ですか?どうやって見つけますか?
NDC番号(国家薬品コード)は、薬の製造元・種類・容量を識別する11桁の数字です。薬の箱やラベルに印刷されています。薬局で薬を受け取るとき、「この薬のNDC番号を教えてください」と尋ねてください。ブランド薬とジェネリックのNDC番号が同じなら、それは認可ジェネリックです。番号が違うなら、通常ジェネリックです。
認可ジェネリックはどこで手に入りますか?
認可ジェネリックは、通常の薬局やオンライン処方サービスで手に入ります。ただし、薬剤師に「認可ジェネリックを希望します」と伝える必要があります。薬局のシステムは通常ジェネリックを自動的に選ぶように設定されていることが多いため、自分で「認可ジェネリック」をリクエストしないと、通常ジェネリックが渡されることが多いです。
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