誰もが最近一度は耳にしたことがあるはず、フィトベラルベリン(黄柏)。その正体は紀元前から使われてきた樹皮のエキスで、現代のダイエットや健康志向の高まりとともに注目度がぐんとアップしています。科学的にはPhellodendron amurenseというセリ科の木が原料。中国や日本の漢方薬にも古くから取り入れられていて、2023年以降はサプリや健康食品の棚でぐいぐい目立ち始めています。黄柏がなぜこんなに人気なのか、その理由を掘り下げて紹介します。
そもそも黄柏ってどんな植物?簡単に言えば、ホオノキ科(もしくはセリ科とも分類されることあり)の落葉高木「キハダ」や「アムールコルクツリー」の樹皮です。紀元前から中国の伝統医学で解熱や抗炎症、下痢止め、デトックス目的に使われてきました。例えば『神農本草経』や『唐本草』といった古い文献にも、黄柏の記録が残っています。日本でも木の表皮をはいで生薬「オウバク(黄金色の樹皮)」として使われてきました。独特のほろ苦さと黄色い色素(ベルベリンなど)が特徴です。
このベルベリンは、近年科学的にも様々な働きが見つかってきました。抗菌・抗ウイルス・抗炎症・糖代謝サポートなど、現代人には嬉しいチカラがギュッと詰まっています。特に1990年代以降は、臨床データも揃い始めて、単なる昔からの漢方というイメージを脱し始めています。北米や欧州でもナチュラル・サプリ市場で「Phellodendron」が注目され始めているのも興味深いところです。
漢方薬としては「黄連解毒湯」「三黄瀉心湯」「竜胆瀉肝湯」などの有名な処方にも含まれ、高血圧や肌トラブル、膀胱炎、胃腸不調など幅広い症状に対応する定番生薬。現代医学では一部、内服薬・化粧品・ダイエットサポート原料などにもなっているのが最新トレンドです。
黄柏が「万能生薬」と呼ばれるのはダテじゃありません。実際にサプリメントやエキスとして摂ると、どんな作用が期待できるかは気になるところですよね。
このほか、胃腸の保護・血圧の安定・肝臓機能の維持サポートなど、多彩なポテンシャルが魅力なんです。もちろん、病院の薬ではなく健康食品なので、状態が重い方は医師相談が鉄則ですが、ちょっとした体調管理ならパワフルな味方になってくれそうです。
黄柏を試してみたいけれど、どの製品をどう選ぶべきか迷いますよね。信頼度が高いのは、ベルベリン含有量や産地、製造基準などが明記されている製品。日本原産の「キハダ」由来なら『国産』という表記があるもの、中国産や北米産ならGMP認定やオーガニック証明がしっかりしているものを選ぶと安心です。サプリメント形状も、粒・カプセル・滴下型(エキス)などがあるので、自分が「続けやすい」「携帯しやすい」と感じる形態を選ぶのがコツです。
試した人の声としては「ダイエットサプリにありがちな下痢や動悸がなくて続けやすい」「便通が整って肌荒れも気にならなくなった」という意見が多数。一方、「苦味が独特で、慣れるまでつらかった」「飲みすぎでお腹がゆるくなった」なんて声も。友人のなかには、ベルベリン配合サプリで糖尿病の数値が良くなったケースも聞きますが、やっぱりサプリは“自分の体質との相性”が命だと実感します。
黄柏サプリを生活に取り入れるなら、まずは無理せず自分の“体の声”を聞きながら、必要に応じてプロ(薬剤師や医師)の意見も活用していきましょう。あなたの健康キープの頼もしいパートナーに、きっとなってくれるはずです。
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